レイトショーの独り言 その71

15時17分パリ行き

クリント・イーストウッド監督作品
得意の実話映画化。
物語はシンプルで、
列車内テロに遭遇しました、
なんとか取り押さえました、
めでたし、めでたし。
というだけの話。

ところが、間が空くこともなく、
退屈さも感じることもなく
特に事件の遭遇に至るまでの
過程においてなんというか、
空気感が凄く”リアル”を
通り越して”ナチュラル!”
ややもすると、”欧州ツアーレポート”
なんで、こんなに俳優陣と物語の進行が
溶けこんでいるのか?
演出が入っているはずなのに、
そう、いわゆる
ドキュメンタリータッチ風に
映っているのか不思議でした。

パンフにはキャストとして
 スペンサー …スペンサーストーン
 アンソニー…アンソニーサドラー
 アレク…アレクスカラトス
 マーク(テロリストに撃たれた人)
   …マークムーガリアン
 イザベラ…イザベラムーガリアン
  
ん?役柄と同じ名前の役者を揃えた?

えっ?!本人が本人を演じてんの?

ワタクシほとんどの映画を
事前情報ゼロで観てますので、
タイトルロールが出るまで
この事を全然知らなかったので
ありまして、
素人に演じさせるなんて、
よく考えつくよね。
いやいや、
彼らは追体験をしているだけで
”リアル”ではなく、
”ナチュラル”
だもんで、超自然体。

幼なじみの距離感も含めて
「フランスに彼女がおんねん。
一緒に行こうぜよ!
よっしゃ!手始めはローマや。」
(観光地の描写も斬新。
最初は彼らを追いながら
パンするとトレビの泉。
コロシアムも、
ブルースリーとチャックノリスしか
居らんところしか知らんので
観光客で賑わっているとこなんて
スクリーンでは見たことない かなり嘘)
「ヘイ、彼女。どっから来たん?」
→この子可愛い
(えー?夜はなんもなし?)
「次はどこが良い?オッサン教えて。」
「アムステルダムがエエな。」
「アカン、酔い過ぎた。」

まるで初期のyonkai band旅情編のよう。

しかし裏ではISによる
パリ同時多発テロの一環で
高速列車乗員500人皆殺し作戦が
刻一刻と進行中でした。
ヒーローが”藤岡弘、”なら
悪人をやっつけたあと
「バカめ、この列者には時速80キロ
を下回ると自動的に爆発する爆薬が
仕掛けてあるのだ、グフッ」んで、
私が爆弾を解除します、
というサスペンスが待っているのですが、
本件はグレイシーばりの柔術で
相手のナイフ攻撃をものともせず、
首を絞めてテロリストを気絶させ
次の駅で警察に引き渡し。
ところがリアルを通り越して
ナチュラルなため、
これだけでヨカッタねー
になってしまうのですよ。
(撃たれた人も本人演技って凄いよね)

演出は自然体を追体験するのみ、
なので伏線は張ってないわ、
自撮り棒を自慢する、
”ほぼほぼ普通の人たちを追っかける”を
強調して、
いきなり死に直面させるんです。
だれでもこういう事はあるんだよ、と。
これはキツい。

世の中がグローバルになればなるほど
このような機会は増えていくでしょう。
これが監督の狙いなら本当に奥が深い。
ある意味新しい映画スタイルの誕生です。

おしまい

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